一言コメント:
陸上経験のない人がほとんどを占める竹青荘の十人。彼らがひたすらに「頂点」を目指して走り続ける様を描いた長編小説です。駅伝に興味がなかった私ですが一瞬のうちに物語の中に吸い込まれました。「走る」という単純な行動の中にある『何か』を見せてくれる一冊。これは一読の価値ありです。
風が強く吹いている
三浦しをん・著
2006/9/20 出版 新潮社
「箱根は蜃気楼の山なんかじゃない。これは夢物語じゃない。俺たちが襷をつないで上っていける、現実の話だ!」
長距離の才能を持ち、走ることを生きがいとしながら、走りから遠ざかっていた走は、同じく走りを追い求める清瀬灰二と出会う。その瞬間、目の前に長く険しい、そして美しい道が姿を現した。その道の名前は、「箱根駅伝」――。
破格の家賃を誇るアパート「竹青荘」で暮らす寛政大学の大学生十人が、「頂点」を目指して箱根駅伝に挑む。「速さ」ではなく「強さ」を求めて、彼らは走り始めた。


